げんきっこコラム「入園・進級ストレス」

こんにちは。看護師の滝口です。

 

新年度、新学期から1か月が過ぎました。
新入園・進級した園児の皆さん、園生活には慣れてきましたか?
1か月間頑張りましたね。
この時期からだんだん疲れも出やすくなり、体調を崩す園児も少なくありません。

 

子どもは環境の変化にとても敏感で、入園・進級という環境の変化は、
小さなストレスの原因になりやすいです。
この4月~5月頃に出てくるストレスサイン、
その時のサポート方法、実際の私の経験談も踏まえ、お話させていただきたいと思います。

初めてはもちろん
二度目であろうと、何度目でも進級は緊張するもの

 

今までと部屋が違う、担任の先生が違う、知らない子がいる…
こうした環境の変化は、何度目の進級であってもストレスに感じやすいものです。

特に2、3歳児のイヤイヤ期は不安を感じやすい時期でもあります。
イヤイヤに困り、大人がいい顔をしないことでさらに不安が芽生えます。

 

ストレスサイン別のサポート

1.甘えが増える
新しい環境では甘えづらいため、おうちでの甘えが出やすいです。
不安からくる甘えは受け入れてあげましょう。
 ここでしっかり甘えさせてもらえると、子どもは安心して自立に向かいます

 

2.よく泣く
「泣かないの」など言われると、子どもは自分を否定されたと感じて、
より不安になります。泣いているときは、慰めてあげて、
落ち着いてから優しく理由を聞いてあげましょう。

 

3.怒りっぽい、乱暴
ふだんより怒りっぽいときは不安が強い証。
おうちのかたから叱られることが続くと悪化するので、いつもより甘えさせてあげましょう。

 

4.食欲がない
ふだんと比較して食欲が減った場合はストレスサイン。
「ママが笑った」「できなかったことができた」
など、うれしいときは食欲が出てくるので、お子さんがどんなことで
喜ぶか考えてみるのもいいですね。

 

5.指しゃぶり
日中もずっと続く場合は強い不安の表れです。
手指を使った遊びなどしたり、親子で楽しく遊ぶことで安心感をもたせましょう。

 

6.チック、吃音
不安、緊張が影響しますが、どちらも無理に直すものではないです。
指摘するとより出てしまうため、安心できる関わりを心掛けてあげましょう。

 

7.夜泣き
ふだんももちろんですが、夜泣き中も安心させる関わりが一番です。
「大丈夫だよ。」とゆっくり声をかけてあげましょう。

 

子ども一人ひとりは違い、個人差もあり、
関わり方も、おうちのかたが1番よくご存じだと思います。

また、これらのサインは必ず出るものでもなく、
「うちの子ないわ…大丈夫かしら。」なんて思わなくても大丈夫です。

 

サインが出た時は、大変な事もありますが、
きっと数か月後、数年後には「あの頃大変だったな~!!」
と思い出話になったりするのかなと思います。

 

「本当にうちの子大丈夫なのかな」「終わりはくるのかな」など
不安になってしまいますが、終わりは必ずくるもので、
悩みがなくなった時や成長を感じると寂しくなります。

 

 

私も2歳児の息子がいて、今年の春から新しい保育園に転園しました。
保育園に行く道が違うのに気づくと、
車の中で「まま!ちがう!ちがう!」と怒られながら、泣き泣き登園する毎日です。

でも、頑張って毎日登園しています。

帰宅後は夜ご飯準備など家事も進めたいところですが、
できるだけ一緒に寄り添い、自分から離れるまでは抱っこをしながら
今日の出来事を聞いたり、頑張ったね。と声をかけながらゆっくり過ごしています。

 

 

これからも、色々な行事ごとに楽しみな分、頑張りすぎて
身体が疲れることがあると思います。

 

そんな時はゆっくり思う存分休ませてあげる、
甘えられる環境を作ってみてはどうでしょうか。

 

おうちの方も同じく疲れることがあると思います。
自分の身体を労り、甘えながら頑張っていきましょう!

 

 

そうすることで子どもに対しても、自分に対しても
上手に向き合えるようになるかと思います。

 

 

 

参考文献
おうちのかた向け情報誌
こどもちゃれんじぽけっと